由来は歌に詠まれた忘れ草。
自然が生み出した植物模様の石。

まるで植物化石のよう。
絵画のような模様が美しい忍石は、ドイツ南部のゾルンホーフェンで、マンガン（MnO₂）の酸化物である二酸化マンガンが長い長い時間をかけて堆積岩の間に少しずつ染み込み、このような表情へと変化してゆきました。

その不思議な模様が「忍ぶ草」に似ていることから「忍石」と呼ばれており、忍ぶ草は「忘れ草」の別称としても知られています。万葉集でも詠まれた忘れ草なら、耳馴染みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

叶わない恋に思いを馳せる、そんなシーンも想像してしまいます。

ファインペーパーに極細の水彩画筆で丁寧に描き込んだような模様は、ずっと見ていたくなる美しさ。手のひらサイズのカケラから、様々な物語を感じずにはいられません。

産地であるゾルンホーフェン地域から産出されるさまざまな化石はきわめて保存が良く、ジュラ紀後期（約1億5千万年前）の生物相を知る上でも貴重な資料とされています。

オブジェとしてはもちろん、額装して壁にディスプレイするのも素敵です。この世界にたったひとつだけの自然の奇跡を、お部屋にお迎えされてみてはいかがでしょうか。

このように、模様や形状などに個々の違いを持つ商品も安心してご購入いただけるよう、当店では商品ひとつひとつを個別に撮影し、商品ページへと掲載しております。
ご覧いただいている商品そのものをお客様へお届けしますので、同じものは他にひとつとして存在しないものの中からお気に入りのひとつを見つけて頂けると嬉しいです。